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2024.04.19

注文住宅見積もり比較の注意点!いつ・何社見積もりすべき?

この記事では、はじめての注文住宅見積もりに必要な情報をまとめて解説します。

概算見積もりや詳細見積もりのタイミング、相見積もりを依頼する住宅会社の数など、注文住宅づくりで気になるポイントをまとめました。

見積もり比較検討時の注意点、予算オーバーのときの対策なども詳しく紹介します。

注文住宅の相見積もりは何社?

最近は一括見積サービスなどの活用で、たくさんのハウスメーカーや工務店をお手軽に比較検討できるようになりました。しかし簡単に見積もりを依頼できるようになった一方、何社で相見積もりをすれば良いのか悩む方も多いようです。

結論としては、注文住宅の相見積もりは、3社くらいを比較検討するのがおすすめです。2社で相見積もりをすると、金額がかけ離れている場合どちらが妥当なのか判断できません。かといって相見積もりの数を増やし過ぎると、情報が多すぎて正確な判断をするのが難しくなります。

見積もり金額の妥当性が分かりやすく、情報を整理できるちょうど良いバランスが約3社なのです。住宅会社探しの初期段階ではたくさんのハウスメーカーや工務店をチェックして、見積もりを依頼する段階までに、有力な3社に絞り込んでおきましょう。

注文住宅見積もり比較の注意点

注文住宅の見積もり比較

実際に複数の注文住宅見積もりを比較する際は、次のようなポイントに注意してみてください。

会社によって見積もりの項目は違う

同じ注文住宅の見積もりでも作成する会社によって項目の数や内容は違うため、単純に比較できない点に注意しましょう。

一般的に注文住宅の見積もりは、本体工事費・付帯工事費・諸費用の3つの項目に分かれています。しかしどの工事がどこに含まれているかは、見積もりを作成する住宅会社によって異なるのです。

本体工事費が安く見えても、ほかの費用が高くなっているケースもあります。複数の見積もりを比較検討する際は、金額だけでなく内容や総額費用までしっかり確認しましょう。

同じ条件でないと妥当性が分からない

注文住宅の見積もりを複数の会社に依頼する際は、要望や条件をそろえることも大切です。

それぞれの会社に違う要望と条件を伝えてしまうと、当然見積もりの内容や金額はばらばらになってしまうため妥当性を判断できません。例えば延床面積が異なる見積もりを比較検討しても、元の条件が違うので意味はないでしょう。設備や建材のグレード・内容など、できるだけ同じ条件で見積もりをつくってもらいましょう。

見積もりを依頼する前に予算や希望をしっかり整理し、リストアップしておくのがおすすめです。

土地が決まっていないと正確な金額が出ない

注文住宅を建てる土地を決める前の「概算見積もり」はあくまで参考価格で、土地によって金額が変わる可能性がある点も注意が必要です。

例えばそのまま注文住宅を建てられる土地と、地盤改良が必要な土地では建築費用が変わります。防火地域など外壁・屋根材などの指定がある土地も、材料費や施工費が高くなる可能性があります。

実際に注文住宅を建てられる金額が分かる「詳細見積もり」は、土地が決まっていないとつくることができません。ハウスメーカーに土地探しも一緒に依頼すると、正確な見積もり金額を把握しやすくなるのでおすすめです。

どこまで諸費用が含まれているか?

注文住宅づくりに関連する諸費用に、どこまでの内容が含まれているのかも住宅会社によって異なるので要注意です。

例えばエアコンや照明器具などの電気設備、カーテンレールやブラインドなどのインテリアは、見積もりに含むorオプションになるケースに分かれることがあります。

見積もりを見てもよく分からないときは、「この金額で実際に家を建てられるのか」確認してみると良いでしょう。

希望を叶えるプランになっているか?

見積もりの金額も大切ですが、最初に伝えた希望が盛り込まれていて、理想の生活を送れる注文住宅プランになっているかしっかり確認しましょう。

仮に建てたいハウスメーカーで予算内の見積もりだったとしても、希望条件をクリアできていないと、後の打ち合わせで追加費用が発生する可能性があります。安くても不満が残る注文住宅では意味がありません。間取りやデザインなどクオリティ面も、見積もりと一緒にしっかり確認しましょう。

一式で内容が分からない部分がないか?

住宅会社によっては、大まかな項目と金額だけの「一式見積もり」を提示することもあります。一式見積もりでも必要な項目が含まれていれば問題ありませんが、細かい仕様などは確認できないことがあるので要注意。

例えばユニットバスやキッチンのグレードが分からないと、後でオプション選択になって見積もり金額が上がる可能性があります。なるべく細かく見積もりをつくってくれるハウスメーカーを選び、分からない点は必ず明らかにしましょう。

注文住宅の見積もりが予算オーバーしたらどうする?

注文住宅の見積もり予算オーバー対策

注文住宅のプランづくりを進めるうちに理想のイメージが膨らみ、要望が増えて予算オーバーしてしまうことは珍しくありません。見積もりが予算オーバーしたときは、次の2つの手順で金額を調整しましょう。

①削れない部分、削れる部分を整理する

予算オーバーしてもあきらめず、まずは見積もりの中から削れない部分と削れる部分を整理して把握しましょう。

※注文住宅見積もりの削れない部分

● 建物本体の材料・工事費

● 耐震性・断熱性などの基本性能

● 地盤改良やライフラインの引き込みなど付帯工事費

● 設計費や申請費などの諸費用

注文住宅を建てるための基本的な項目を削ることはできません。耐震性や断熱性のランクを選択できる住宅会社もあるかもしれませんが、基本性能はコストダウンしない方が良いでしょう。

※注文住宅見積もりの削れる可能性がある部分

● 間取りのオプション

● 設備や建材のオプション

● 屋根や建物の形状

● 外構や造園

吹抜けやルーフバルコニーといった間取りのオプション、ユニットバスやキッチンなどの設備、床材や壁紙など建材のオプションは、変更することでコストダウンできる項目です。

また総二階など、屋根や建物の形状をシンプルにすることでコストダウンにつながるケースもあります。

駐車場や門扉などの外構、芝生や庭石といった造園も見積もりに含まれているなら、一部をDIYする方法もあります。

②優先順位を付けてコストダウンする

コストダウンできる可能性がある項目を整理できたら、その中で優先順位を付けましょう。優先順位が高い項目は残し、低い部分でコストダウンすれば、満足度の高い注文住宅になるはずです。優先順位を明確にせず数字合わせ的にコストダウンすると、満足度が下がって完成度に後悔してしまう可能性があります。

できればマイホーム計画の初期段階で家族会議をして、要望をリストアップして優先順位を付けておくのがおすすめです。

注文住宅見積もりから契約までの流れ

注文住宅の間取り打ち合わせの様子

実際に注文住宅を契約するまでの流れを把握して、いつ見積もりを頼むのか覚えておきましょう。

①情報収集

まずはホームページやSNSなどを見て、いろいろな住宅会社をチェックしましょう。この後モデルハウス見学をする会社をあらかじめ絞り込んでおくと、効率的に進めることができます。

②モデルハウス見学

気になる住宅会社をいくつかピックアップしたら、近くのモデルハウス見学をしてみましょう。あらかじめ聞いてみたいことをリストでまとめておくと、得られる情報が多くなるのでおすすめです。

③ベースプランや概算見積もりをもらう

見学して気になる住宅会社があったら、ベースプランや概算見積もりをもらって予算に収まるか確認します。この金額はあくまで概算で、実際に建てられる住宅会社を見極めることが目的です。

④詳細見積もりをする

③で建てたい住宅会社を決めたら、実際に要望や希望条件を盛り込んだ詳細見積もりを依頼します。詳細見積もりはしっかり打ち合わせをして、後の工程で大きな金額変動がないようにつくってもらいましょう。

⑤契約

詳細見積もりで予算と内容が固まったら契約を結びます。契約時には建築費用の10%前後の手付金を支払うのが一般的です。住宅ローンや頭金のことなど、資金計画も同時進行で準備しておきましょう。

⑥詳細打ち合わせ

契約後は、詳細部分(設備の仕様やカラーなど)を決めるための打ち合わせを行います。ここが最終打合せとなるため何か気になっている、妥協していいのかという部分があったら相談をしてみましょう。もし追加費用がかかる場合でも、後悔を防ぐために内容を変更するのも一つの選択肢かもしれません。

ただし契約後は仕様や間取りを変更できないケースもあり、変更できた場合でも追加費用や工期が変わることも考えられます。なるべく契約前にしっかり確認をとっておきましょう。

まとめ

注文住宅の見積もりは、建築業界に関わらない一般の方にとって難しい内容も多いです。しかしマイホームの満足度を左右する重要なポイントですから、基本的な流れや注意点をしっかり覚えてから取り組みましょう。見積もりに関して不安なこと、分からないことは、どんどん質問して解決していくのが成功のコツです。

クレバリーホームのモデルハウスで、ご予算やお見積もりに関する疑問にお答えしています。デザインや間取りの参考にもなりますので、ぜひお近くのモデルハウスをお気軽にご活用ください。

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