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2024.10.18

注文住宅の外壁の基礎知識|種類ごとの特徴とおすすめの選び方

この記事では、注文住宅に使われることが多い外壁の種類ごとの特徴や、デザイン性・耐久性など選び方のポイントを解説します。

注文住宅の外壁はたくさんの種類があり、それぞれ耐久性やデザイン性が異なります。おしゃれで長持ちする注文住宅を建てるためには、外壁の特徴をしっかり把握して選ぶことが大切です。

サイディング・モルタル壁・外壁タイルなど、素材ごとのメリット・デメリットを1つずつチェックしましょう。

おしゃれに外壁をコーディネートした注文住宅実例もご紹介しますので、イメージづくりにもお役立てください。

注文住宅の外壁の役割

 

外壁には、注文住宅の外観のイメージをつくるデザイン性と耐久性の2つの役割があります。具体的に外壁の種類やカラーを選ぶ前に、役割を把握しておきましょう。

外観のイメージづくり(デザイン性)

外壁は視界に入る面積が広いため、注文住宅の外観イメージを大きく左右します。

求める外観デザインにピッタリな外壁を選ぶことができれば、よりおしゃれなマイホームを建てやすくなるでしょう。

同じカラーでも、外壁の素材や表面の凹凸によって雰囲気は大きく変わります。外壁はそれぞれデザインバリエーションや質感が異なるため、理想の外観デザインに合わせて選びましょう。

住まいを守る(耐久性)

外壁には、柱や土台など注文住宅の構造部分を雨風や紫外線等から守る役割もあります。

耐久性が高い外壁材は、住まいを雨漏りなどのトラブルから守り長持ちさせてくれます。

また、外壁材自体の寿命も素材によって異なり、将来のメンテナンスコストが変わるのも重要なポイント。

建てた直後のことだけでなく、数十年暮らすことを考えて外壁材を選ぶことも大切です。

注文住宅の外壁の種類

一般的な注文住宅で使われることが多い、基本的な外壁の種類をチェックしてみましょう。

窯業系サイディング

塗装が必要な窯業サイディング

窯業系サイディングは、セメントと繊維質を混合して板状に加工した外壁材で、多くの注文住宅に使われています。

価格が安くデザインバリエーションが豊富なのが窯業系サイディングのメリット。レンガや木材などの柄をプリントした製品もあり、幅広いデザインに対応できます。

ただし、10年前後で塗装やコーキングの打ち直しが必要になるため、メンテナンス費用はやや高めです。また、寿命が30年前後とやや短めな点もデメリット。最近は耐久性を高めた製品も登場していて、以前より長く使えるケースもあります。ただし、いずれ塗装やメンテナンスが必要になる点は同じです。

金属サイディング

金属サイディング

金属素材を板状に加工した金属サイディングは、シャープな印象をつくりやすい外壁材です。

最近主流になりつつあるガルバリウム鋼板のサイディングは、従来の金属素材よりさびにくくなっていて耐久性も高め。

ただし、10~15年に一度塗装が必要な点は窯業系サイディングと同じで、定期的なメンテナンス費用が発生します。また、表面の凹凸や柄のバリエーションが少なめなので、やや注文住宅のテイストが絞られる傾向もあります。

木質サイディング

木質サイディング

天然木を加工した木質サイディングは、ほかの外壁材にはない温かみや質感をプラスできるのが魅力。木の種類やカラーで和風からモダンなど幅広いテイストにマッチし、高級感のある外観をつくりやすいです。

ただし、木質サイディングそのものの価格と工事費はやや高めで、塗装もこまめにする必要があるためメンテナンス費用の負担も大きいのがデメリット。

ALCパネル

ALCボード

ALCパネルは軽量気泡コンクリートを板状にした外壁材で、厚みがあり断熱性や耐火性に優れているのが特徴。

軽量で耐久性も高く、適切なメンテナンスをすれば長く使えるのもALCパネルのメリットです。

ただし、ALCパネル自体は防水性が低く、塗装やシーリング材の打ち直しをしっかりしないと水分が染みこんで割れてしまうケースも。

また、デザインのバリエーションはやや少なく、パネル同士のつなぎ目が多いため外観は好みが分かれるかもしれません。

モルタル壁

モルタル壁

モルタル壁は、セメントに砂を混ぜて手作業で塗り付ける外壁仕上げです。

つなぎ目がなくスッキリした見た目になり、手作業による味わいのある外観をつくりやすいのいのもモルタル壁の特徴。

ただし、モルタル壁は伸縮性がないため、経年劣化や地震の揺れでひび割れが発生しやすいのがデメリット。

メンテナンス費用が多くかかり耐久性も低めなので、最近の注文住宅で採用されることは少なくなっています。

しっくい壁

しっくい外壁

水酸化カルシウムを主成分とするしっくい壁は、和風から洋風まで幅広い注文住宅にマッチするデザイン性が高い外壁仕上げです。

半練り状の材料を職人の手作業で塗り付けるため、表面の柄やデザインのバリエーションが豊富なのがしっくい壁の魅力。

ただし、最近はしっくいを扱える職人が減っており、工期と費用の負担が大きいのがデメリット。

タイル

塗装が必要ない外壁タイルのアップ

土や粘土を高温で焼き固めたタイルは、耐久性や質感が高い外壁材です。

タイル自体は劣化しないため外壁塗装の必要がなく、美しい状態で長く使えるのが大きなメリット。また、サイズ・色・表面の凹凸などバリエーションが豊富で、高級感のある外観をつくりやすいのも魅力ポイント。

サイディングやモルタル壁と比べるとやや初期費用が高くなりますが、メンテナンスも含めて考えるとオトクになる可能性が高いです。

レンガ

レンガの壁

本格的な欧米テイストの注文住宅では、本物のレンガを外壁に使うケースもあります。

レンガはサイズや色のムラが味わいになり、年数が経つほどエイジングが進んで魅力的な外観になるのがメリット。

ただし、本物のレンガを扱う住宅会社はかなり限られ、費用負担もかなり大きくなるのがデメリット。

注文住宅の外壁の決め方のポイントは?

注文住宅の外壁材を決めるときは、数十年住むことを前提として、価格・デザイン性・耐久性のバランスを考えましょう。

例えば、窯業系サイディングはおしゃれなデザインが多く、初期費用を抑えられるため新築時のメリットは大きいです。しかし、約10年に1度外壁塗装が必要になり、およそ30年後には貼り替えの費用がかかります。30年で建て替える計画なら問題ありませんが、長く暮らす場合は大規模なメンテナンス費用がかかり負担になるかもしれません。

一方、外壁タイルのように塗装が不要な建材なら、メンテナンス費用を抑えられ、長く使えるため生涯コストは安くなります。

外壁タイルの注文住宅のメンテナンス表

例えば、全棟外壁タイルを採用しているクレバリーホームの家は、50年間外壁のメンテナンス費用がかかりません。(点検でクラック等が確認された場合は部分補修等の費用が発生する場合もあります)

塗装が必要な外壁材と比較するとメンテナンス費用の差額は大きいため、長く暮らすほど負担が少なくなります。経年劣化による見た目の変化もないので、おしゃれなデザイン性を長期間キープできるのも外壁タイルのメリットです。

注文住宅の外壁材を決めるときは、数十年後のライフプランも踏まえて考えてみましょう。

▼クレバリーホームの外壁タイルの詳細はこちら

注文住宅のおしゃれな外壁コーディネートのコツ

理想の注文住宅のイメージに合わせて、外壁でおしゃれにコーディネートするコツを覚えておきましょう。

テイストを決めて統一感を意識する

具体的に外壁の種類やカラーを選ぶ前に、まずは注文住宅全体のテイストを1つ決めましょう。

テイストを決めずに外壁や屋根材などを1つずつ選ぶと、統一感のない外観デザインになってしまうことが多いです。

モダン・ナチュラル・洋風など、理想のテイストを最初に決めることで、マッチする外壁を選んで統一感がある外観デザインをつくりやすくなります。

最初は難しく考えず、いろいろなテイストの注文住宅を見て好みを見つけるところから始めましょう。

3色以内にまとめる

注文住宅の外壁は、建物全体で3色以内にまとめるのがおしゃれなコーディネートの基本です。

色が多すぎるとまとめるのが難しくなり、雑多な印象になってしまうことも。

多くても3色以内にコーディネートすると、バランスを取りやすくなりおしゃれな外観に仕上げられます。

必ず3色使った方が良いわけではなく、シンプルなモダンテイストなら単色、上下階でのツートンカラーなど、色数を絞った方がおしゃれに見えるケースもあります。

建物のシルエットに合わせて、3色以内でいろいろな外壁カラーの組み合わせを検討してみましょう。

窓やドア・外構との調和を考える

外壁のカラーは単体ではなく、窓やドアなどのアルミ製品、門扉やフェンスなど外構部分とのバランスを取ることも大切です。

外観全体と外壁のバランスを取ることで、統一感がありおしゃれな注文住宅に見せることができます。

雨どいや破風板など、目に入る面積が小さい建材も意外と外観に大きく影響します。視界に入る部分全体のバランスを考えてみましょう。

汚れや日焼けのことも考える

建てた直後だけでなく、時間経過による外壁の汚れや日焼けのことまで考えるのもおしゃれな外観づくりのポイントです。

例えば、軒の出が少ないモダンテイストの注文住宅は、ホワイトの外壁だと雨だれ汚れが目立つケースがあります。真っ白ではなく、ベージュやオフホワイトなど汚れが目立ちにくいカラーを選ぶと美しい外観をキープしやすいでしょう。

また、汚れが付きにくい外壁材を選ぶのも有効な対策です。例えば、雨で汚れが流れ落ちる親水機能を持つ外壁タイルなら、雨だれ汚れが目立ちにくいです。

日当たりの強い南・西側の外壁に濃いカラーを使う場合は、日焼けで白っぽく見えることがあるので要注意。この場合も、外壁タイルのように日焼けによる色あせが発生しない素材を選ぶのがおすすめです。

モデルハウスの外壁や大きいサンプルを見て選ぶ

外壁材を選ぶときは、モデルハウスや実物のカットサンプルなどなるべく大きい面で色味や質感をチェックしましょう。

カタログやモニターだと表面の凹凸や質感をチェックできないため、イメージ違いが発生しやすくなります。また、外壁の色は面積が大きくなると、「面積効果」によって見え方が変化します。なるべく大きいサンプルで外壁を選ぶことで、イメージ通りのおしゃれな外観デザインをつくりやすくなるのです。

注文住宅の外壁コーディネート実例

クレバリーホームがお手伝いした注文住宅から、おしゃれな外壁コーディネート実例をピックアップしてご紹介します。

白い外壁コーディネート実例

白い外壁タイルとアクセントで茶系のタイルを組み合わせ、おしゃれなモダンテイストの外観に。

▼施工事例を見る

モノトーンの外壁コーディネート実例

モノトーン外壁の注文住宅外観

白・グレーの2色を貼り分け、スタイリッシュなモノトーンの外観に。手前と奥でカラーを切り替えることで、立体感も創り出しています。

▼施工事例を見る

まとめ

注文住宅の外壁は、デザイン・耐久性を左右する重要な部分です。同じ色でも外壁材によって質感や雰囲気が変わりますし、メンテナンス頻度や費用も変動します。長く暮らすことを考えて、デザイン性とコストパフォーマンスが高い外壁材を選びましょう。

クレバリーホームは高級感があり塗装が不要な外壁タイルを全棟標準仕様として、おしゃれな注文住宅づくりをお手伝いしています。

モデルハウスで外壁の質感や耐久性をチェックできますので、ぜひ実物をご体感ください。

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▼施工実例一覧を見る

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